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来る6/8(水)はWorld IPv6 Day!です [インターネット]

来週6月8日は世界規模で実施されるIPv6トライアル”World IPv6 Day”です。World IPv6 Dayとは何なのかちょっとまとめてみました。
IPv6

”World IPv6 Day”とは、6月8日の24時間(日本時間では6月8日の午前9時から)にわたり、各社が提供する自社のサービスをIPv4(現行のインターネットサービス)とIPv6の両方に対応させ、その影響を探る試験(トライアル)のことを言います。

地デジ化されるTVにたとえれば、日本一斉地デジ化テストのインターネット版のようなものでしょうか?それが全世界の賛同企業・団体により一斉に実施されます。


日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)のWorld IPv6 Dayに関する案内
http://www.jaipa.or.jp/ipv6day/index.html
IPV6_01

参加を表明している企業で有名なところではGoogle、Facebookで、日本でもYahoo! JAPAN、NECビッグローブ、NTTコミュニケーションズ等があります。

”World IPv6 Day”で何が起こるの?

”World IPv6 Day”は言わば実験なので、いろんな影響が懸念されています。(懸念であって、絶対にそうなるという意味ではありません。)

上記JAIPAでは、日本で影響の可能性があるユーザーやアプリケーションとその対応方法について記述されています。ぜひご覧あれ。

例えば、NTT東西のフレッツ光回線を利用しているユーザーが、標準でIPv6に対応したOS(MS Windows7/Vista、Mac OS X 10.4以降、iOS、Android等)←ほとんどじゃん^_^;)を使用した場合に、サイトへの接続が遅くなったり、メールが送受信できない等の影響が懸念されています。

どうしてこんなことが起こるかと言うと、NTT東西のフレッツ光は映像配信サービス用にIPv6を既に利用しているのですが、このIPv6のアドレスがフレッツ光内だけを想定しているものなので、このIPv6のアドレスを使って外部には接続できなくなっています。ところが上記標準対応OSは、IPv4とIPv6両方を割り当てられており、標準的な接続ルールに従うとIPv6の割り当てられたサイトに接続する場合は、IPv6の方を優先されます。
当日はこの割り当てられたIPv6アドレスで接続を試行しますが、フレッツ光網の外へは出られないので、接続がタイムアウトされるまで待ちます。タイムアウト後は、IPv4で接続されるため、無事に接続されるのですが、このIPv6アドレスで試行する時間が、ユーザーにはサイトへの接続遅延やメール送受信エラーとして現れる可能性があるのです。Orz.。(全てのフレッツ光が影響を懸念されているわけではありません。一定の条件をみたしたもののみです。)

対処方法は?

上記フレッツ光の問題については、以前から判明していたことなので、対応方法は幾つか存在します。

ひとつは、プロバイダー側で対策を講じている場合。この場合は、何もする必要はありません。でもご自分のプロバイダーが対策を講じているかどうかはすぐにはわかりませんね。

IPv6による接続性を確認するテストサイトで事前に確認をとる
http://test-ipv6.jp/

IPV6_02

ちなみに上記は、WindowsXP(標準ではIPv6に対応していないOS)を使ってテストした結果です。
World IPv6 Dayでは問題は発生しないようです。でも接続するサイトがIPv6アドレスのみ持っている場合には、そのサイトへ接続できなくなることをテスト結果は示していますOrz.

日本マイクロソフトでは、この問題に関する案内ページを開設しています。
World IPv6 Dayに関する重要なお知らせ(日本マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/mscorp/mic/interop/ipv6ie.aspx

IE8やIE7を利用している場合は、障害が発生する場合があると書かれていますね。対策としてIE9へのアップデートが書かれていますが、インターネットバンキングやECサイトでIE9対応がされていないとアップデートはしたくないですね。後はパッチとか設定変更、ネットワークポリシーテーブル(優先順位)の変更といった方法があるようです。でも、恒久的にそうなるのであれば、設定変更とかパッチ適用もわかるけれど、24時間のためにそこまでやりたくないですね。個人的には。。。

IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースで配布しているIPv6 Prefix Policy TableConfigurator
http://www.kokatsu.jp/blog/ipv4/news/2011/05/ipv6-prefix-policy-table-configurator.html

個人的な結論
1.まずはテストサイトで影響を把握しておく
2.6月8日はWindowsXPを使う?(笑)
3.サイト接続遅延が発生しても気にしない。(そうした影響を見極めるテストなのだから。。。)
4.対応しているブラウザを使う(IE9はまだインスコしたくないので、IE8やOpera10.10以外を使う)
(機種によっては、Android2.1の標準ブラウザでも影響があります。)
5.メールはWEBメールで我慢する?(使っているメーラーの影響がはっきりしないので。)

上記でご紹介したConfiguratorを使用すれば簡単なんですが、それは何ヶ月か経ってからやってみることにします。

とりあえず、このブログを読んでくださったみなさんは、早めに上記でご紹介したサイトをご覧になって影響度合いや対策方法を知っておくことを強くおすすめいたします。

しかし1日間とは言え、これだけ影響があるのに、知っている人はごくわずかなんだろうなぁ。
6月8日はきっとプロバイダーさんのサポート電話やPCメーカーさんのPCサポートの電話は鳴りっ放しかもしれませんねOrz.


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